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マイクロポップの時代:夏への扉
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| 商品カテゴリ: | アート,建築,デザイン
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| セールスランク: | 56563 位
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図録であり90年代以降の日本美術史の論文集でありアートブック
本がマイクロポップを体現している感じがします。2.8cmという厚さと紙のたわみが気持ちよくて何度も手にとってぱらぱら眺めてみたりします。これがまた右手でパラっパラってめくるたびに図版が視界に入るよう工夫されているんですよね。論文を読みたいなぁと思ったら、左手で冒頭のマイクロポップに到る経緯をじっくり読めます。
論文では90年代からマイクロポップに到るまでの経緯がとても詳しく紹介されていて、15名の作家がなぜ選ばれたのかということに納得できる論理的な説明でした。これを読めばマイクロポップがウォーホルなどのポップアートとは無関係で、あくまでドゥルーズのマイナー文学の言説で語られるpopであることがわかると思います。他には同時代の他分野から解釈したマイクロポップが対談形式で綴られていたり、「現代美術」の分野からの寄稿があったりして呑みこみやすいように工夫されています。特に『マイクロポップを読み解く10のキーポイント』では、たった6ページで日本の失われた10年の美術界の動向がつかめてしまいます。もちろん個別に作家への解説が(なんと肖像写真付きで!)あるので展覧会の説明不足の欲求不満も解消できるはずです。
それでもどうして日本現代美術の一傾向をマイクロポップという概念で語るのかという疑問が尽きなかったら、美術手帖2007年5月の椹木野衣さんとの対談を読むとすっきりすると思います。すっきりどころかびっくりすると思います。POPとpopの対峙は、「大きな物語の終焉」の後にどのように生きるかという問題みたいなのです! 私は芸術の原点に還るような松井さんの人間らしい考え方をすばらしいと思います。
全篇英語対訳付きですので英語圏の親日家へのプレゼントにかなり喜ばれそうです。マイクロポップの是非以前に、わかりにくい日本の雰囲気がこの本にはわかりやすくまとまっているのですから。
PARCO出版
アート:“芸術”が終わった後の“アート” (カルチャー・スタディーズ) なんにもないところから芸術がはじまる 現代美術を知るクリティカル・ワーズ 日本・現代・美術 芸術の設計―見る/作ることのアプリケーション
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